2007年01月14日

決意6

118番目

俺はできるだけやさしくメリーの髪をなでた。俺自身その交渉がうまくいくかどうかわからない。しかし、鎌自身のプライドの高さゆえに俺の要求を拒まないだろう

俺は、驚いた顔で俺の方を見ているメリーを少し離して、床・・・ベッドの下の毛布に包まっている黒い鎌を手にした。

「鎌・・・・黒い鎌よ・・・俺の意思を沈みこまないように、俺をのっとらずに、俺にお前を使いこなせるようにできるか?」

メリーが明らかにおびえている。しかし、いざとなれば俺の手から鎌を奪う体制で構えている。

メリー自身もまた俺がメリーの言うことを聞かずに鎌を手にすることをわかっていたのだろう。

わかった上で、攻撃態勢のまま俺の横に立っている。

ぐをををぉおぉぉぉぉぉん・・・・。

鎌から黒い塊が流れ込んでくるような感覚・・・もう何度も経験した不快感。

だが次第にその衝撃は和らいでいる気がする。

――――なめられたものだな。

黒い鎌はそう言った。それは俺の頭の中に直接響いている感覚・・・。

しかし、メリーの目が俺を見る。メリーの目は自分にも・・・鎌に触れていない自分にもその鎌の声が聞こえていることをしましていた。

――――お前ごときが、わしを・・・わしにのっとられずにわしを使いこなせるとでもおもっているのか?

――――先ほど、あれだけの動きが取れたのはお前の体の神経をこちらで操作したからだ。

「わかっている。俺はまったくお前にのっとられている状態で危うく人ではないにしろ、女の子を一人手にかけてしまうところだった」

俺は体の中の黒いものに向かって今までと同じように感情を押し返すようにぶつけた。

「お前は、危険だ。もしも、ほかの人間やメリーに危害が及ぶようなら、俺は体を預けることはできない」

――――なるほど・・・。外から来る魔物を排除する気になったか・・・。

「ああ、ただし、そいつらから契約の解除の方法を探り出す」

メリーが、少し攻撃態勢を緩めて、俺の顔を見た。

posted by 126 at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 第九の情景「決意」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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